大手人材会社にて転職支援・採用支援をメインキャリアとして10年以上勤務。今まで300人以上の方の転職を支援&新卒採用面接官&500社以上の社長・役員・人事・現場などへの採用コンサル経験が有ります。特に地方で働きたい人には選択の幅を広げ、採用したい地場企業には採用するためのノウハウを提供し、採用が出来ずに事業が継続出来ない企業を減らす。世の中の採用・就職リテラシーを高め、自由に「はたらく」を選べるヒントになるになるような情報を提供していきます!
この記事でお役に立てるのはこんな方!
- 中途採用に携わっているが、せっかく面接をしても辞退されることが多い
- 自己流で面接をしているが、何を聞いていいか分からずいつも手探りで質問している
- 人事面接は通過しても現場面接や社長面接でお見送りになってしまうことが多い
こんなことに困っていませんか?
やっとの思いで募集を開始し、応募があった転職希望者!スキルが合っている方であれば、是非自社に興味を持ってもらい、内定を出したらすぐに「行きます!」と言ってもらいたいですよね。
ただ、現実にはせっかく応募が合って面接をして、内定を出してもご辞退になってしまったり、現場や人事は良いと思っていても社長から「この方は駄目」とお見送りになってしまうこともあるのではないでしょうか。
今回はそんな悩める人事の方々に参考になるよう、面接をした方を採用まで導くためのヒントとなる方法を解説していきます。
面接前にやったほうが良いこと
☆どんな人を採用したいのかを「経営層」「配属現場」「人事」で共通認識を持っておく☆
どの企業様でも意外に多く起こっているのが、「採用に携わる各関係者がどんな人を採用したいか基準がバラバラ」ということです。
ここがバラバラだと、それぞれの基準でそれぞれが面接をするため、いつも採用基準が定まらず「なんとなく人柄が良さそう」「スキルがあるので活躍してくれそう」「今いる〇〇さんとタイプが似ている」など評価がバラバラになり、全員が納得した人を採用することが非常に困難になります。
そうならないためにも、
・スキル、経験はどういったものがあればOKか
・人柄はどういうコンピテンシー(行動特性)があればOKか
・1次面接では誰がどういった部分を見る、2次面接では誰がどういった部分を見るのか
など、明確な評価基準を全員で共有し、同じ方向を向いた採用活動をすることが重要です。
そして、昨今の求職者は、一人あたり10社以上を併願して受験していることも珍しくありません。
そうなると、当然面接の印象で次の面接に進みたいかやこの会社に入りたいかを直感的に感じて決めることがとても多くなります。
面接での言動の一つ一つで優秀な転職者を自社で採用出来るかが決まります。
次に、印象が良い面接と印象が悪い面接をピックアップしますので、チェックしていきましょう♪
入社意向が上がる面接
■面接官や会社に対する印象
・面接前に面接室に案内をしてくれた方やすれ違う社員が笑顔で、気持ちよく挨拶もしてくれる
・面接が始まったときに、いきなり質問するのではなく世間話など緊張をほぐしてくれる
・面接の内容も形式張った一問一答形式のものではなく、会話をしながら(ときには冗談も交えながら)進めて頂ける
・転職希望者の話を遮らず、しっかりとうなずいて目を見て聞いてくれる
■会社や仕事内容に対する理解
・求人票に記載してあること以外の情報も含めて、改めて職務内容の説明や会社の成り立ちや他社と比較した強みなど丁寧に説明してくれる
・今自分には何が求められていて、何を期待されているのかを明確にお話頂ける
・他の中途入社の方や異業種から来た未経験の方のお話など、自分が入ったあとのイメージが付きやすい説明をしてくれる
・しっかりと最後に疑問点はないかなど、質疑応答で丁寧に対応を頂ける
■自身への評価の明確さ
・1次面接の場合は、書類選考を経てどんな部分を評価しているのか、2次面接の場合は書類選考と1次面接を経てなぜ通過としたのかの理由をお話頂けると、自身のアピールポイントも明確になり、企業様が何を期待しているのかも分かる。
・結果を早く頂ける。その場で直接面接合格を伝えられ、「一緒に働きたい」と言われると、是非期待に答えたいという気持ちになる。
・待遇面に対する詳細の説明を頂ける。なぜこの待遇なのか、今後どうやったら給与が上がるのかなど説明があると、社員を大切にしている社風であると感じられる。
入社意向が下がる面接
■面接官や会社に対する印象
・時間通りに始まらない。遅れてもお詫びや説明がない。
・面接官の表情が暗い(表情に変化がない)。会話が弾まない。面接官が腕組みをしている。
・面接官が携帯を見たりPCの画面で他の操作をしている
・高圧的な態度での質問をされ、入社をしても同じような状況になると感じる
・セクハラ的な質問(恋人の有無など)や、面接や職務に関係のないプライベートな質問(親の職業、血液型、出身地など)を多数される。
■会社や仕事内容に対する理解
・どのような業務を任されるのか、期待されているのかなどの説明がなく、質問をしても詳細な回答が得られない
・こちらからの質問の時間は取って頂けず、面接官からの質問だけで終わってしまった
・「ウチで本当にいいの?」など自社に対して卑下する表現が目立ち、自分が実際に働く会社として誇りを持てるかが不安になる
■自身への評価の明確さ
・書類選考結果や面接の結果が1週間以上何も連絡がないまま待たされる。
・面接でダメ出しばかりされ、自分の良いところを引き出そう、聞き出そうとしていない面接をされる。
・内定が出た段階でも、どのような点が評価されているかを教えて頂けないので分からず、本当に期待されているのかや求められているのかが不明のため、入社を躊躇してしまう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?面接を振り返って、自社は良い面接が出来ていそうでしたでしょうか?
大切なのは、どんな人をどういう基準で採用するのかを社内の関係者で明確にし、転職希望者に寄り添った面接を行うことです。
面接では企業側が個人を評価すると同時に、個人も企業側を評価する場でもあります。お互いに相思相愛の採用になるよう、上記の点を振り返りながら、面接を行ってみると、あなたの会社に興味を持ってくれる方がきっと増えると思いますよ♪
具体的な質問内容や、個人の経歴の深堀り方などについては次回以降で解説いたしますので、是非お楽しみに!
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