「面接の回数は何回がいいのか!?」を徹底解説~「はたらく」「採用」に選択肢を~

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大手人材会社にて転職支援・採用支援をメインキャリアとして10年以上勤務。今まで300人以上の方の転職を支援&新卒採用面接官&500社以上の社長・役員・人事・現場などへの採用コンサル経験が有ります。特に地方で働きたい人には選択の幅を広げ、採用したい地場企業には採用するためのノウハウを提供し、採用が出来ずに事業が継続出来ない企業を減らす。世の中の採用・就職リテラシーを高め、自由に「はたらく」を選べるヒントになるような情報を提供していきます!

この記事でお役に立てるのはこんな方!

  1. 自社の採用面接回数が多いのか少ないのか分からない
  2. 応募者が選考途中で離脱してしまうことが多い
  3. それぞれの面接で誰を面接官とするのが適切か分からない

「新卒採用や中途採用をすると社内で決まり、求める人材の要件も決まった。あれ?書類選考や面接って誰にしてもらって、面接は何回くらいにした方がいいんだろうか?」となることはありませんか?
「あの人にも一回は面接で見てもらっていたほうがいいし、あの人にも書類くらいは見せておいたほうがいいかもしれないし、〇〇さんに見せるのであれば△△さんも見せとかないとまずいかも・・・」となるケースも珍しくないと思います。
一般的には下記の流れを取る企業様が多いイメージですが、あなたの会社ではどうでしょうか?

■面接回数と面接登場人物の例
書類選考:人事
1次面接:人事
2次面接:現場責任者(1次面接に入るケースもあり)
3次面接:社長、役員

これって本当に正しいんでしょうか?あなたの会社にあった面接回数や面接での登場人物の選び方を解説していきます!

結論~大事なのは面接回数よりも書類選考から内定を出すまでのスピード~

まずは結論から。
大事なのは面接回数よりも書類選考から内定を出すまでのスピードです!

具体的には、書類選考をしてその書類選考結果を出し、合格であれば面接調整をして、1次面接をして、その結果を出して2次面接の日程調整をして、2次面接をして結果を出して、社内で稟議を回して内定通知書を作成・発行して内定承諾を候補者にもらって・・・という流れかと思いますが、この一連の流れのスピードをいかに早くするかが重要です。

理想的な選考のスピード感は下記です。
・書類選考~書類選考結果を出すまで:応募当日~3日以内
・書類選考結果通知~1次面接実施するまで:7日以内
・1次面接実施~1次面接の結果を出すまで:面接当日~2日以内
・1次面接結果通知~2次面接実施まで:7日以内
・2次面接実施~2次面接の結果を出すまで:面接当日~2日以内
・2次面接結果通知~内定通知書を発行するまで:通知から3日以内

※場合によっては2次面接の合否と内定通知書は同時に出すことがあると思いますので、その場合は面接当日から5日以内に内定通知書が発行されていれば問題ないです。

なぜ面接回数よりもスピードなのか?

例えば、「面接回数は1回だけれども、なかなか書類選考の結果が来ない。そして面接をして2週間経ったが、なんの音沙汰もなく、急に3週間経ったある日、合格(内定)の連絡が来た。」というケースの場合、その候補者はどのように感じるでしょうか?

あなたの会社が第一志望で、あなたの会社しか受けていない方であれば全く問題ないかもしれません。
ただ、現在の転職市場において、一人あたり10社~20社ほど同時に応募しているケースは珍しくもなく、逆に平均的な数値となっています。

その中で、上記の事例のようなことが起こると候補者の頭の中は「選考の結果が遅い会社=自分をあまり必要としていない・評価していない会社」となるため、応募したときはとても意向高く応募していた方も一気に熱が冷めて、他の選考スピードが高い会社への興味が高まってしまうのです。

また、面接回数が1回ということにメリットを感じる転職希望者の方が少なからずいるのは事実ですが、一方で自分がこれから長く働く会社で1回の面接で決めてしまって良いのか・・・と不安になる方もいるのも事実です。

単純に面接回数を減らしてスピードを早めるということだけではなく、お互いに納得して採用・入社を決められるようにするためにはどうするのかを考えることが重要です。

誰が面接をするのかを決めるコツ

数名規模の会社であれば、全員と会って決めてしまったほうがその後の長期定着のためにも良いかもしれませんが、数十名・数百名規模以上になってくるとそれも難しいですよね。
でも、規模が大きくなると「あの人に面接に入ってもらうのであれば、あの人も呼ばなければ」と関係者が多くなってしまうのも難しいところです。
そして候補者にも面接はできるだけリラックスしていつも通りの状態で行っていただき、判断したいですよね。面接官の人数が多くなると、やはり緊張が高まりますのでなるべく避けたいです。

結論、面接官として出てきていただく方は、「直属の上司」「採用責任者・採用決裁者」のみでOKです。
たまに、1次面接も2次面接も同じ方が出てくることや、あまり関係のない他の部署の部長様が出てきたりということがありますが、「連続して同じ人が出てくること」や「出来れば出てもらったほうが良い人」は避けたほうが良いと思います。

面接を1次と2次で分ける意味と誰が入るかを関係者で話し合うと良いでしょう。
1次面接では誰がどういう視点・基準で判断をするのか、2次面接は誰がどういう視点・基準で判断をするのかをはっきりさせておくと、「出来れば出てもらったほうが良い人」は面接に入らずとも、後ほど面接官からどういう評価で今回合格またはNGにしたのかを共有してもらうだけで事足りるようになるからです。

採用がうまい会社がやっていること!

経験が豊富で人物面も良い方ほど、他社ももちろん採用をしたいため、他社も色々な工夫を凝らしています。どんなことをしているのか、事例を紹介します!

  1. 書類選考結果や、面接の結果の評価(良かった点、気になった点)をしっかりと伝える
    当たり前のことですが、候補者は自分がなぜ書類選考や面接に合格と言われたのかを知りたいと思っています。
    それが分かることで、自分がこの会社に必要とされていると気持ちが高まるのも大きな効果ですが、次回以降の面接で自分が何をアピールすれば良いかが分かるため、とても喜ばれます。
  2. 面接の中で、今回の採用はなぜやっているのかの採用背景や業務内容をしっかりと伝える
    当然ある程度求人票などを見て、候補者も面接に臨んではいますが、逆に言うとそれ以上の情報を持っていない状態で臨んでいるとも言えます。
    そのため、「今回の仕事内容は分かってはいるが、なぜ採用したいんだろう?」「どんな人だったら合格出来るんだろうか?」「自分は今回の採用背景にマッチしているのか?」と疑問を持っている方がほとんどです。そこをしっかりと面接で伝えることで、候補者も自分がアピールすべきポイントが絞られ、面接官が聞きたいことをアピールしてくれる可能性が高まります。
  3. 1回面接の前に、人事が会社説明の時間を設ける
    一回だけの面接の場合、お互いに理解が浅いまま終わってしまうケースがあり、面接後の離脱率も高まる傾向があります。そのため、面接の前日や当日の面接直前に30分ほど人事から会社説明をして、理解を深めてもらった上で面接本番に臨んでいただくと効果的です。
    これをすることで、面接最後に「何か質問はありますか?」というお決まりの質問に対して、候補者から的確な意味のある質問が出てくる可能性が上がりますので、面接官としてもより深い話が出来るチャンスになります。
  4. 面接で合否を伝えた後にオファー面談(条件面談)や選考要素なしのカジュアル面談を実施する
    上記でも触れましたが、面接が一回だと「一回で今後長く働く会社を決めていいのか・・・」と不安になる候補者も一定数います。そのため、しっかりと会社や風土を知ってもらうために、人事からの詳細なオファー条件の説明の面談であったり、配属予定部署のメンバークラスの社員とラフに質疑応答が出来るようなランチMTG的な場を設けてあげると安心されることが多いです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は面接回数や面接の登場人物の選び方について解説をしました。
特に大切なのは「あなたの会社の理解度を上げてもらうこと」です。人間は理解できないものに飛び込むことは非常に不安ですが情報があればあるほど安心出来て、飛び込む気持ちが出てくるものです。
そのためにどの程度の回数で誰が面接をすれば、候補者を正確に見極めることができそうか、そして候補者にも必要な情報が与えられそうか?という観点から面接回数や登場人物が決まってくると思います。

是非あなたの会社にとってベストな方を採用するための参考にして頂けると嬉しいです(^o^)

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